突然、福島県の現地事務局から分科会のコーディネーターをお願され、2月27、28日、福島市で開かれた、他団体主催の不登校・ひきこもりの自立支援を行う支援者の全国大会に行って来た。
今年で11回目、全国から500〜600人の方々が集まっていた。
時代の流れでもあるが、支援者と被支援者という壁がなくなりつつある。
すなわち、被支援者がいつの間にか、支援者になるという現象が全国各地で散見出来るからである。そのような方がシンポのパネリストとなって、自分らの活動を堂々と述べている。
皆若い、1980年生まれ、現在35歳前後の方が多い。思春期、不登校になり、学校の教師やスクールカウンセラーから不適切な対応をされ、人間不信に陥り、長期に及ぶひきこもりを経験した方が多い。
自分の受けた辛い経験を生かして、悩み、苦しんでいる不登校やひきこもりの子どもや若者の救いの場になればという思いで”居場所”作りから初めている。
居場所を作ってみると、こんな思いをしているのは、自分だけでない、同じような仲間が自分達が暮らしている街にも地域にもいることがわかり、話を交わしている間に、共通する悩みが多く、不安が安心に変わり、さらに、情報交換を進めて行くうちに、自分がやりたい事や”仕事”が見えて来たという。
”仕事”といっても、就職するとかバイトするとかではなく、自分で”仕事を興すこと”に繋がり、人とひともつながっていった。
小集団になっても、参加はいつも自由であり、何事も上位下脱ではなく、皆が納得するまで話し合い、基本は全員一致が原則。
そんな理想的な元ひきこもりの人達のグループが全国に出来始めた。その土台になったのが日本財団の助成で全国各地で行われた「ひきこもり大学」だった。
ネットでの告知、ネットでのつながりがリアルの社会でのつながりに発展し、ひきこもりからの脱出・自活に向けての活動と現在ひきこもっているひとへの支援が行われ始めた。
素敵なことですね!そんな若者をみんなで応援しましょう。